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人間関係について

 

人の多さ

土地によって価値観が違う

「東京の人は冷たい」

という言葉は、地方から上京した方から良く聞く言葉です。
確かに、東京の人の持つ「人との距離感」というものは、
初めてそれに触れる地方出身者にとっては冷たく感じられるものかもしれませんね。
しかし、逆もまたしかりだという事は忘れてはいけません。
東京の人にとっては、他の土地の出身者の人との距離感が「馴れ馴れしい」
「干渉しすぎる」という風に、違和感を感じるものである場合も多々あるのです。
これは、どちらが悪いというものでは決してなく、価値観の違いから起こるズレであり、
誤解にすぎないのです。

自分は自分、他人は他人

例えば、東京において普段近所づきあいを全くしないという場合にも、火事が起きたとなれば、
近所で一丸となって協力し合うものですし、道で誰かが急に倒れたりしたら、
誰かが必ず介抱をし、救急車の手配をしてくれます。
こういった事は、冷たい人間、他人に興味がない人間には行えない事ですよね。
ただ、東京の人達はそういった出来事が終われば、
次の日から普通通りの生活を始める、それだけなのです。
良くも悪くも、自分は自分、他人は他人というスタンスなんですね。
ですので、日常生活で人と接する時に、距離感が遠く感じたり、
自分に興味を示してもらえないという事だけで「自分は嫌われている」
「東京の人は冷たい」といった印象を持たないよう、心構えを持っておきましょう。

また、初対面の人とは距離を置くというのも、東京で生活していく上では大切な事です。
関西では、出会った瞬間から「どこ出身?どこに住んでいるの?」といった質問を投げかけ、
コミュニケーションを取るという事も珍しくありませんが、
東京という土地では、こういった事は出来るだけ避けたいところです。
初めは適度に距離を置き、徐々に仲良くなって心の距離を縮め、
気心が知れてから小出しに質問を投げかける、というのが基本です。

孤独感を意識しすぎない

そして、特に注意して欲しいのが
「一人が寂しいといって、闇雲に人をもとめない」という事です。
上京したての頃は、人との距離感が遠く感じたり、多くの人が冷たいと感じたり、
精神的に多くのギャップを感じたり、孤独感を強く感じる事もあるでしょう。
しかし、東京にはそういった人をターゲットにしている悪い人間も、残念ながら存在するのです。
とはいっても、日常生活において普通の生活を心がけておけば問題はありません。
問題なのは寂しさや孤独感に負け、あやしい出会い系サイトを利用したり、
犯罪の臭いのする場所に出入りするという事です。
自分から危険に足を突っ込まない、
これも上京する上で外せない心得だという事を忘れないで下さいね。
上京する際には、東京という土地特有の人間関係や距離感があるという事を確認しておき、
いたずらに孤独感や焦燥感を育てないよう心がけましょう。